
ツーホイールズライフ・イメージ
「W800 ファイナルエディションは買いか?」と検索しているあなたは、このクラシックバイクの魅力や購入する価値があるのかどうか、気になっているのではないでしょうか。カワサキのWシリーズは、長年にわたりバイクファンから愛されてきた名車であり、その最終モデルとして登場したのが「W800 ファイナルエディション」です。
レトロなデザインと現代技術の融合、独特のバーチカルツインエンジンの鼓動感、そして希少価値の高まり――W800 ファイナルエディションには、多くのライダーを魅了する要素が詰まっています。しかし、「クラシックなバイクが好きだけど、実際の乗り心地や維持費はどうなのか?」「中古市場の価格や今後の価値は?」「自分に合ったバイクなのか?」といった疑問を持つ人も多いでしょう。
この記事では、W800 ファイナルエディションの基本スペックや走行性能、メリット・デメリット、さらには中古市場での価値について詳しく解説します。あなたがこのバイクを購入するかどうかの判断材料になるよう、徹底的に情報をまとめました。W800 ファイナルエディションを検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
記事のポイント
- W800 ファイナルエディションの特徴やスペック
- 中古市場での価格相場と希少価値の高さ
- 高速走行や長距離ツーリングでの実力とデメリット
- メンテナンスや維持費の目安と注意点
W800 ファイナルエディションは買いか?特徴と魅力を解説

ツーホイールズライフ・イメージ
- 基本スペック
- 生産台数と希少性
- 中古市場と価格相場
- 人気カラーとデザインの魅力
- 走行性能と乗り心地の評価
- 高速はきつい?長距離ツーリングの実力
基本スペック

ツーホイールズライフ・イメージ
W800ファイナルエディションは、カワサキの伝統あるWシリーズの最後を飾るモデルとして登場しました。クラシカルなデザインと独特のエンジンフィーリングを持ち、現代の技術と融合させた一台です。ここでは、その基本スペックを詳しく解説します。
まず、エンジンは空冷の並列2気筒(バーチカルツイン)を採用しており、排気量は773ccです。最高出力は48馬力(PS)、最大トルクは2500回転で発生するため、低回転域から力強い走りが楽しめます。燃料供給方式にはフューエルインジェクションが採用され、スムーズな加速と安定した燃費性能が特徴です。
車体の構造もクラシックなスタイルを維持しながら、現代の安全基準に適応しています。フロントフォークは正立式を採用し、リアには2本のショックアブソーバーを搭載。さらに、フロントブレーキにはディスクブレーキを採用しており、制動力を向上させています。
タイヤサイズは、フロントが19インチ、リアが18インチとなっており、ゆったりとした乗り心地を実現。大型バイクでありながらも、車重は約216kgと比較的扱いやすい部類に入ります。シート高は790mmで、足つきも良好な設計です。
また、タンク容量は14リットルで、燃費は一般道で20km/L前後、高速道路では25~30km/L程度が目安とされています。クラシックバイクらしく、アナログの2眼メーターを採用し、必要最小限の情報のみを表示。余計な電子制御を排除することで、バイク本来の乗る楽しさを味わえるようになっています。
このように、W800ファイナルエディションはクラシックな見た目と現代の技術を融合させた一台であり、走りの質感を重視するライダーに最適なバイクといえるでしょう。
生産台数と希少性

ツーホイールズライフ・イメージ
W800ファイナルエディションは、Wシリーズの最終モデルとして限定的に生産されたバイクです。そのため、中古市場においても希少価値が高まりつつあります。では、実際の生産台数と市場での希少性について見ていきましょう。
まず、カワサキはW800ファイナルエディションの生産台数を公式には明らかにしていません。ただし、2016年に排ガス規制の影響で生産終了となったことから、市場に流通している台数は限られています。特に日本国内向けに販売された台数は、Wシリーズ全体の流通量と比較しても少ないと考えられます。
また、W800ファイナルエディションは「最後のWシリーズ」としての特別感が強く、クラシックバイクファンやカワサキファンの間で根強い人気を誇っています。その結果、新車の在庫はほぼなくなり、中古市場での価値が上昇。特に、純正状態を維持している個体や低走行車は高値で取引される傾向にあります。
希少性をさらに高めているのが、モデルごとのカラーバリエーションです。W800ファイナルエディションには、特別な塗装が施された専用カラーが設定されており、この点がファンにとっての魅力のひとつとなっています。特に、純正カラーのまま維持されている車両は貴重で、コレクターズアイテムとしても評価されることが多いです。
このような背景から、W800ファイナルエディションは単なる中古バイクではなく、長期的な価値が見込めるモデルといえます。購入を検討している場合は、早めの決断が必要になるかもしれません。
中古市場と価格相場

ツーホイールズライフ・イメージ
W800ファイナルエディションは生産終了から時間が経過しており、中古市場での流通が限られています。そのため、価格相場も比較的高めに推移しているのが特徴です。ここでは、W800ファイナルエディションの中古市場の動向と価格相場について解説します。
まず、中古市場におけるW800ファイナルエディションの取引価格は、おおよそ60万円から65万円が平均的な買取価格とされています。ただし、販売価格になると、コンディションや走行距離、カスタムの有無によって大きく異なります。低走行車や純正の状態を維持している個体ほど高値で取引される傾向があり、場合によっては80万円以上の価格がつくこともあります。
また、カラーや特別仕様の有無も価格に影響を与える要因のひとつです。特に、人気カラーのモデルやファイナルエディション特有の装備が揃ったものは、コレクターの間で評価が高くなりがちです。そのため、一般的な中古バイクよりも価格が安定しているといえます。
一方で、年式が古くなり、走行距離が多い車両は比較的安く手に入ることもあります。しかし、メンテナンスの状態によっては追加の修理費用がかかる可能性があるため、購入前にしっかりと状態を確認することが大切です。特に、エンジンの状態やサスペンションのへたり、フレームのサビなどは要チェックポイントといえるでしょう。
W800ファイナルエディションは、もともと希少性の高いバイクであるため、今後さらに価格が上がる可能性もあります。購入を検討している場合は、市場の動向をしっかりと確認し、タイミングを見極めることが重要です。
人気カラーとデザインの魅力

ツーホイールズライフ・イメージ
W800ファイナルエディションは、そのクラシカルなデザインと独特のカラーリングが魅力のひとつです。特に、カワサキの伝統を感じさせるカラーリングは、多くのライダーに支持されています。
まず、W800ファイナルエディションの人気カラーとして挙げられるのが、オレンジ×ブラックのツートンカラーです。このカラーは、初代Wシリーズの「650RS-W3」をオマージュした特別な塗装が施されており、クラシックバイクファンにとっては魅力的なポイントになっています。また、塗装の工程にもこだわりがあり、深みのある光沢が特徴です。
他にも、W800シリーズにはブルーやグリーンなどのカラーも存在しますが、ファイナルエディションにおいては、特別なカラーリングが施されたモデルが人気です。特に、純正状態のままで維持されているものは希少価値が高く、中古市場でも高値がつくことがあります。
デザイン面では、クラシックな丸目ヘッドライトやメッキ仕上げのフェンダーが特徴的です。これにより、昔ながらのネイキッドバイクの雰囲気を残しつつ、現代のバイクにはない味わい深いスタイルを実現しています。また、アナログメーターやシンプルなタンクデザインなど、余計な装飾を省いたミニマルなデザインもW800の魅力のひとつです。
このように、W800ファイナルエディションはカラーリングやデザインにこだわりが詰まったバイクであり、所有する喜びを感じられる一台といえるでしょう。
走行性能と乗り心地の評価

ツーホイールズライフ・イメージ
W800はクラシックなスタイルを持ちながらも、日常的な走行やツーリングで扱いやすいバイクです。しかし、スポーツバイクのような俊敏な動きや、最新の電子制御を備えたモデルとは異なるため、どのような走りを求めるかによって評価が分かれます。ここでは、W800の走行性能と乗り心地について詳しく解説します。
まず、走行性能についてですが、W800は並列2気筒(バーチカルツイン)エンジンを搭載しており、低回転から力強いトルクを発揮します。これにより、街乗りやツーリングでの加速がスムーズで、ギアチェンジの頻度を抑えながら走れるのが特徴です。一方で、最高出力は48馬力と控えめで、スポーツバイクのような俊敏な加速や高速域でのパワーは期待できません。そのため、ゆったりとしたペースで走るのに向いています。
ハンドリングについては、フロント19インチ、リア18インチの大径ホイールを採用しているため、直進安定性が高い設計です。ただし、タイヤが太くないため、急なコーナリングや素早い切り返しでは、多少のもたつきを感じることがあるでしょう。ブレーキ性能もシングルディスクであるため、強い制動力を求めるライダーには物足りなく感じるかもしれません。
次に、乗り心地についてですが、W800はシートが厚めで、サスペンションも柔らかめの設定になっています。これにより、一般道を走る際には快適に感じられるでしょう。ただし、リアサスペンションはやや柔らかめで、路面の凹凸を強く拾うことがあります。そのため、長時間の走行では多少の疲れを感じることがあるかもしれません。
このように、W800はゆったりとしたクルージング向けの走行性能を持ち、快適な乗り心地を提供するバイクです。ただし、スポーツバイクのようなキビキビとした走りを求める人には向いていないため、自分の走りのスタイルに合うかを考えて選ぶとよいでしょう。
高速はきつい?長距離ツーリングの実力

ツーホイールズライフ・イメージ
W800は街乗りやツーリングに適したバイクですが、高速道路での長距離走行については、ライダーの評価が分かれます。結論から言えば、W800は低速域では快適に走れますが、高速巡航にはあまり向いていません。ここでは、その理由と具体的な実力について解説します。
まず、高速道路での走行性能ですが、W800のエンジンは低回転域でのトルクが豊富なため、一定速度で流すような走りには向いています。しかし、100km/hを超える速度域では、エンジンの振動が大きくなり、手足にしびれを感じることがあるでしょう。特に、90~100km/h付近では、ハンドルやステップを通して強い振動が伝わるため、長時間の巡航は疲れやすくなります。
また、W800はネイキッドバイクのため、ウィンドプロテクションがほとんどありません。つまり、スクリーンがないために風を直接受けることになり、高速道路を走る際には強い風圧を感じるでしょう。80km/h程度であれば問題ありませんが、100km/h以上の巡航を続けると、体への負担が大きくなります。そのため、高速道路をメインとしたロングツーリングを考えている人には、ウィンドスクリーンの装着を検討するのも一つの方法です。
燃費の面では、高速道路での巡航時は25~30km/L程度と比較的良好です。ただし、長距離ツーリングの場合は、燃料計がないため、こまめにトリップメーターを確認しながら給油のタイミングを見極める必要があります。一般的なツーリングルートであれば問題ありませんが、山間部や長距離を走る際には注意が必要です。
このように、W800は高速道路を使った長距離ツーリングも可能ですが、振動や風圧の影響を考えると、快適に走るためには工夫が必要になります。もし高速巡航を多用する予定であれば、スクリーンの取り付けや、適度に休憩を挟みながらの走行を心がけるとよいでしょう。
W800 ファイナルエディションは買いか?デメリットもチェック

ツーホイールズライフ・イメージ
- 錆びやすい?耐久性とメンテナンス
- 燃費性能は優秀?維持費の目安
- 悪いところは?口コミでの評価
- W800は初心者でも扱いやすいのか?
- 購入する際の注意点とおすすめの選び方
- ファイナルエディションはどんな人におすすめか
- 総括:W800 ファイナルエディションは買いか?特徴や魅力・デメリットを徹底解説
錆びやすい?耐久性とメンテナンス

ツーホイールズライフ・イメージ
W800はクラシックバイクらしいデザインとメッキパーツの多用が特徴ですが、一方で「錆びやすいのでは?」と心配する声もあります。結論から言えば、適切なメンテナンスを行えば長く綺麗な状態を保つことが可能です。しかし、放置すると錆が発生しやすいポイントがあるため、日頃のケアが重要になります。
まず、W800で特に錆びやすいと言われるのが、エキゾーストパイプ(マフラー)やエンジン周り、スポークホイール、フレームの接合部などです。これらの部分は雨や湿気の影響を受けやすく、特に屋外に駐車していると錆が進行しやすくなります。また、冬場の塩カル(凍結防止剤)が撒かれた道路を走行した際にも、錆が発生しやすくなるため注意が必要です。
錆を防ぐためには、以下のようなメンテナンスを心がけるとよいでしょう。
-
定期的な洗車と乾燥
雨天走行後や長距離ツーリングの後は、車体についた汚れを落とし、水分をしっかり拭き取ることが大切です。特にスポークホイールの隙間やエンジン周りは、水が溜まりやすいため、エアブローなどでしっかり乾燥させましょう。 -
防錆スプレーの活用
メッキ部分やフレームの接合部には、防錆スプレーを定期的に塗布することで、錆の発生を防ぐことができます。特に冬場や梅雨時期は、こまめにケアするのがおすすめです。 -
カバーをかけて保管する
屋外駐車の場合は、防水性・通気性に優れたバイクカバーを使用することで、雨や湿気から守ることができます。ただし、完全密閉してしまうと湿気がこもるため、適度な通気性を確保することも大切です。
このように、W800は適切なメンテナンスを行うことで、長く綺麗な状態を維持できます。クラシックバイクの魅力を保つためにも、日頃のケアを忘れずに行いましょう。
燃費性能は優秀?維持費の目安

ツーホイールズライフ・イメージ
W800は大型バイクの中でも比較的燃費が良いとされるモデルです。しかし、具体的にどれくらいの燃費性能なのか、また維持費はどの程度かかるのかを知りたい人も多いでしょう。ここでは、W800の燃費性能と維持費について詳しく解説します。
まず、W800の燃費は一般道では約20km/L前後、高速道路では25~30km/L程度が目安とされています。これは大型バイクの中では比較的良好な数値です。特に、高速道路で一定の速度を保ちながら走ると燃費が向上しやすい傾向にあります。ただし、発進と停止を繰り返す街乗りでは燃費が悪化しやすく、アクセルの開け方によってはリッター15km程度に落ちることもあります。
次に、維持費の目安についてですが、バイクの維持には主に以下の費用がかかります。
-
燃料代
燃費を25km/Lと仮定し、ガソリン価格を1Lあたり170円とすると、1000km走行で約6,800円の燃料費がかかります。 -
オイル交換
W800のオイル交換は3000~5000kmごとが推奨されています。オイルとフィルターを交換すると、1回あたり約5000円~8000円の費用がかかります。年間5000km走る場合、1~2回の交換が必要になります。 -
タイヤ交換
タイヤの寿命は約1万kmが目安です。前後のタイヤ交換には4~6万円程度の費用がかかります。走行スタイルによっては、早めの交換が必要になることもあります。 -
車検費用(2年ごと)
W800は大型バイクのため2年に1回の車検が必要です。ディーラーやバイクショップで依頼すると、約4~7万円が相場です。ユーザー車検を利用すれば費用を抑えることも可能ですが、点検や整備はしっかり行う必要があります。
このほか、保険料(自賠責・任意保険)やメンテナンス費用も発生しますが、総合的に見ると、W800は燃費が比較的良いため、日常的な維持費は抑えやすいバイクといえます。ただし、消耗品の交換や車検費用は避けられないため、定期的なメンテナンス費用を考慮しながら維持していくことが大切です。
このように、W800は大型バイクの中では燃費性能が優秀な部類に入りますが、維持費を抑えるためには日頃のメンテナンスが重要になります。無駄な出費を減らしながら、快適なバイクライフを楽しみましょう。
悪いところは?口コミでの評価

ツーホイールズライフ・イメージ
W800はクラシックなデザインとシンプルな構造が魅力のバイクですが、一方で「ここが気になる」という意見も少なくありません。ここでは、実際の口コミをもとにW800の悪い点を整理して紹介します。
まず、多くのユーザーが指摘しているのが「高速走行時の振動の強さ」です。W800は鼓動感のあるバーチカルツインエンジンを搭載しており、低回転では心地よいフィーリングを楽しめます。しかし、90~100km/h以上の速度域になると振動が強まり、ハンドルやステップを通じて手足がしびれることがあるとの声が多くあります。特に長距離ツーリングで高速道路を利用する場合、これが疲労の原因になることも考えられます。
次に「ブレーキの効きが物足りない」という意見も見られます。W800はフロントブレーキがシングルディスクのため、最新のスポーツバイクと比べると制動力がやや弱めです。街乗りやツーリングでは十分なブレーキ性能ですが、急制動が求められる場面では力不足を感じることがあるでしょう。この点については、ブレーキパッドをグレードの高いものに交換することで、ある程度改善できるという意見もあります。
また「燃料計やギアポジションインジケーターがない」点も、デメリットとして挙げられています。W800はシンプルなメーター構成になっており、燃料残量を知るにはトリップメーターを活用する必要があります。普段から燃費を計算しながら走行する習慣がないと、給油のタイミングを見誤る可能性があるため、慣れるまでは少し不便に感じるかもしれません。
さらに「重さと取り回しのしにくさ」についても、一部のライダーから指摘があります。W800は約216kgの車重があり、特に駐車時や狭い場所での取り回しにはコツが必要です。身長が低いライダーにとっては、足つきが良いとはいえ、取り回しには少し気を使う場面もあるでしょう。
このように、W800はクラシックな乗り味を楽しむバイクですが、高速走行時の振動やブレーキ性能、装備面のシンプルさなどがデメリットとして挙げられています。これらのポイントを理解した上で、自分の用途に合っているかを検討するとよいでしょう。
W800は初心者でも扱いやすいのか?

ツーホイールズライフ・イメージ
W800は大型バイクですが、初心者でも扱いやすいのか気になる人も多いでしょう。結論から言えば、ある程度のバイク経験があれば問題なく乗れるものの、完全な初心者にはややハードルが高い面もあるという評価になります。
まず、W800のメリットとして「乗りやすいエンジン特性」が挙げられます。バーチカルツインエンジンは低回転域から十分なトルクがあり、発進や低速走行がスムーズです。クラッチ操作も重すぎず、初心者でも扱いやすいと感じるでしょう。また、5速ミッションでギア比のバランスが良く、頻繁なギアチェンジをしなくても安定して走行できるのも魅力です。
また「シート高が低く、足つきが良い」点も初心者にとっては安心材料です。シート高は790mmと比較的低めに設定されており、身長170cm程度であれば両足がしっかり地面に着くため、停車時の安定感があります。これは、大型バイクに不慣れなライダーにとって大きなメリットになるでしょう。
しかし、一方で「車重の重さ」がデメリットになる可能性があります。W800は216kgあり、取り回しには慣れが必要です。特に、駐車場や狭い場所での移動時には、車体の重さを感じやすくなるため、立ちごけには注意が必要です。大型バイクに慣れていないと、最初は取り回しに苦労するかもしれません。
もう一つの課題は「ブレーキ性能と電子制御の少なさ」です。W800にはABS(アンチロックブレーキシステム)は搭載されていますが、トラクションコントロールやライディングモードといった現代的な電子制御はありません。そのため、雨の日や滑りやすい路面では、自分の操作次第で安全性が左右される場面もあります。初心者にとっては、最初は慎重な運転が求められるでしょう。
総合的に見ると、W800は初心者が乗れないバイクではないものの、大型バイクに慣れていない人は、事前に小排気量のバイクで練習するのがおすすめです。バイクの重さやクラシックバイク特有のクセに慣れた上でW800に乗ると、より安全に楽しむことができるでしょう。
購入する際の注意点とおすすめの選び方

ツーホイールズライフ・イメージ
W800はクラシックバイクの魅力を持ちつつ、現代の技術も取り入れたモデルですが、購入を検討する際にはいくつかの注意点があります。また、自分に合った一台を選ぶためのポイントも知っておくと失敗しにくくなります。ここでは、W800を購入する際に気をつけるべき点と、適切な選び方について解説します。
購入前にチェックすべきポイント
まず、中古車を検討する場合は「車両の状態」をしっかり確認することが重要です。W800はメッキパーツが多く使われており、特にマフラーやスポークホイール部分のサビが発生しやすい傾向があります。そのため、購入前にこれらのパーツの状態を確認し、過度なサビがないかチェックしましょう。また、長年の使用による劣化やオイル漏れがないかも確認が必要です。
次に「走行距離とメンテナンス履歴」も重要なポイントです。W800は頑丈なエンジンを持っていますが、定期的なオイル交換や点検をしていないと、内部の摩耗が進んでいる可能性があります。過去の整備記録が残っているか、販売店にしっかりと確認することが大切です。
また「試乗できるかどうか」も購入前に確認しておきましょう。W800はクラシックバイク特有のフィーリングがあるため、実際に乗ってみて違和感がないか確認することをおすすめします。特に、振動の感じ方やハンドリングの重さは人によって好みが分かれる部分なので、可能であれば購入前に試乗しておくと安心です。
自分に合ったW800の選び方
W800には「ファイナルエディション」や「ストリート」「カフェ」など、いくつかのバリエーションがあります。それぞれデザインや乗り味が少し異なるため、自分の用途に合ったモデルを選ぶことが重要です。
- クラシックなデザインと伝統を楽しみたい人 → W800ファイナルエディション
- 街乗りメインで軽快な操作性を求める人 → W800ストリート
- カフェレーサースタイルが好みでスポーティな雰囲気を楽しみたい人 → W800カフェ
また、カラーもモデルごとに異なり、特にファイナルエディションは希少価値が高いため、純正カラーのまま維持されているかも選ぶ際のポイントになります。
さらに、バイクを購入した後の維持費やカスタム費用も考慮しておきましょう。W800はシンプルな構造なので、基本的なメンテナンスがしやすい反面、タイヤやブレーキパッドの交換費用が発生することを念頭に置いておくと安心です。
このように、W800を購入する際は、車両の状態をしっかり確認し、自分の用途に合ったモデルを選ぶことが大切です。後悔しない買い物をするために、試乗や販売店での相談も活用するとよいでしょう。
ファイナルエディションはどんな人におすすめか

ツーホイールズライフ・イメージ
W800ファイナルエディションは、カワサキのWシリーズの集大成として作られたモデルであり、その魅力はデザインや走行フィーリングにあります。しかし、すべてのライダーに最適なバイクというわけではありません。ここでは、W800ファイナルエディションがどのような人に向いているのかを解説します。
W800ファイナルエディションが向いている人
まず「クラシックバイクの雰囲気を楽しみたい人」には最適な一台です。W800は、初代Wシリーズ「650RS-W3」をオマージュしたデザインを採用しており、レトロな外観と伝統的なバイクの魅力を持っています。シンプルなアナログメーターや、クローム仕上げのパーツが多用されている点も、往年のバイクファンにとって魅力的なポイントです。
次に「のんびりとしたツーリングを楽しみたい人」にもおすすめです。W800は低回転からしっかりとトルクが出るため、一定の速度でゆったりと走ることに向いています。景色を楽しみながらのツーリングや、街中を流すような乗り方を好む人には、非常にマッチするでしょう。
また「シンプルなメンテナンスを好む人」にも適しています。W800は、電子制御の装備が少なく、比較的シンプルな構造のバイクです。そのため、バイクの基本的な仕組みを理解している人であれば、自分でメンテナンスを楽しむこともできます。カスタムパーツも豊富に揃っており、自分好みに仕上げる楽しみもあるでしょう。
W800ファイナルエディションが向いていない人
一方で「スポーツバイクのような走行性能を求める人」には向いていません。W800は、どちらかというと落ち着いた走りを楽しむためのバイクであり、急加速や高速走行にはあまり向いていません。特に、高速道路での長距離走行では振動が大きくなるため、快適性を求める人には不向きかもしれません。
また「軽いバイクを好む人」にもおすすめしにくいモデルです。W800は車重が約216kgあり、取り回しにはある程度の力が必要です。駐車場での移動や狭い場所での取り回しが苦手な人は、最初のうちは苦労するかもしれません。
さらに「最新の電子制御装備を求める人」にとっても、W800は物足りないかもしれません。ABS(アンチロックブレーキシステム)は搭載されていますが、トラクションコントロールやライディングモードといった現代のバイクに搭載される便利な機能はありません。そのため、電子制御に頼らず、自分でバイクをコントロールしたい人向けのモデルといえるでしょう。
まとめ
W800ファイナルエディションは、クラシックなデザインやシンプルなバイクの楽しさを求める人にはぴったりの一台です。一方で、スポーティな走りや最新の電子装備を求める人には不向きな部分もあります。自分のライディングスタイルに合っているかを考えながら、購入を検討するとよいでしょう。
総括:W800 ファイナルエディションは買いか?特徴や魅力・デメリットを徹底解説
記事のポイントをまとめます。
- W800ファイナルエディションはカワサキWシリーズの最終モデル
- クラシックなデザインと現代技術の融合が特徴
- 773ccの空冷バーチカルツインエンジンを搭載
- 最高出力48馬力、最大トルクは2500回転で発生
- フューエルインジェクション採用でスムーズな加速
- シート高790mmで足つきが良い
- 車重は216kgで大型バイクとしては比較的扱いやすい
- 高速走行では振動が強く、長距離巡航には向かない
- 19インチフロントホイールで直進安定性が高い
- メッキパーツが多く、サビやすい傾向がある
- 燃費は一般道で20km/L、高速道路で25〜30km/L程度
- ABS搭載だがトラクションコントロールなどの電子制御はなし
- アナログ2眼メーター採用でシンプルな情報表示
- 生産台数は非公開で中古市場でも希少性が高い
- 買取相場は60~65万円、中古販売価格は80万円以上もある
- 純正カラーのオレンジ×ブラックが特に人気
- ブレーキ性能は控えめで強い制動力を求める人には物足りない
- クラシックバイク特有の鼓動感と乗り味が魅力
- ネイキッドスタイルで風防がなく、高速走行時は風圧が強い
- メンテナンスを怠るとエキゾーストやスポークにサビが発生しやすい
- 維持費は燃料代・オイル交換・タイヤ交換・車検などが必要
- 街乗りやのんびりしたツーリング向きのバイク
- カスタムパーツが豊富でオリジナル仕様に仕上げやすい
- 初心者でも乗れるが、取り回しや重量には注意が必要
- 長期的な価値が見込めるため、コレクション向きでもある