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ツーホイールズライフ・イメージ
「ストリートグライドを購入して後悔しないだろうか…」そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?ハーレーダビッドソンの人気ツーリングモデルであるストリートグライドは、その迫力あるデザインや快適な走行性能で多くのライダーを魅了しています。しかし、実際に所有すると「思ったより重い」「取り回しが難しい」「維持費が高い」など、デメリットを感じる場面も少なくありません。
本記事では、ストリートグライドの特徴やデメリット、購入後に後悔しないためのポイントを詳しく解説します。検索キーワード「ストリートグライド 後悔」にたどり着いた皆さんが、納得のいくバイク選びができるよう、実際の使用感や維持費、カスタムの注意点などを徹底的に掘り下げます。
「ストリートグライドは自分に合うバイクなのか?」そんな疑問を解決し、後悔のない選択をするための情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。
記事のポイント
- ストリートグライドのデメリットや取り回しの難しさ
- 燃費や維持費の実態と年間コストの目安
- 購入前に試乗すべき理由とチェックポイント
- 後悔しないためのカスタムやおすすめ年式の選び方
ストリートグライドを購入して後悔しないために
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ツーホイールズライフ・イメージ
- ストリートグライドのデメリットとは?
- 燃費と維持費は高い?
- 重量と取り回しの難しさ
- 初心者に向いているか?
- カスタムで後悔しないために
- おすすめ年式はどれ?
- 中古ストリートグライドを選ぶ際の注意点
ストリートグライドのデメリットとは?
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ストリートグライドはツーリングに適した高性能なバイクですが、いくつかのデメリットもあります。購入を検討する際は、これらのポイントを把握しておくことが大切です。
まず、重量の大きさがデメリットの一つです。ストリートグライドの車重は約368kgあり、大型バイクの中でもかなりの重量級に分類されます。これにより、駐車時の取り回しや低速での操作が難しくなります。特に、坂道や砂利道ではバランスを崩しやすく、立ちごけのリスクが高まるでしょう。
次に、取り回しの難しさが挙げられます。ハンドルにフェアリング(風防)が取り付けられているため、ハンドルが重く感じることがあります。街中や狭い道でのUターンや駐車時には、この重さがデメリットになるでしょう。高速道路では安定感がありますが、街乗りでは扱いにくさを感じる場面も少なくありません。
また、価格の高さも注意すべき点です。ストリートグライドの新車価格は約370万円からとなっており、決して安いバイクではありません。さらに、カスタムや維持費も高額になりがちです。購入後のランニングコストも考慮する必要があります。
加えて、夏場の暑さもデメリットとして挙げられます。ストリートグライドは防風性能が高いため、冬場は快適に走行できますが、その反面、夏場は風が当たりにくく、エンジンの熱がライダーに直接伝わりやすくなります。渋滞時には特に暑さを感じやすく、真夏のツーリングは快適とは言えないでしょう。
このように、ストリートグライドにはいくつかのデメリットがあります。しかし、それらを理解し、適切に対策を講じることで、より快適に乗ることができます。特に、重量や取り回しに関しては、慣れやライディングスキルの向上によって改善できる部分も多いでしょう。
燃費と維持費は高い?
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ストリートグライドは長距離ツーリング向けに設計されたバイクですが、燃費や維持費の面では注意が必要です。購入を考えている方は、これらのコストをしっかり把握しておくことが重要になります。
まず、燃費についてですが、ストリートグライドの平均燃費は一般道で約15~18km/L、高速道路では約20~22km/Lと言われています。ツーリングモデルとしては悪くない数値ですが、一般的なバイクと比べると決して燃費が良いとは言えません。特に、市街地走行ではストップ&ゴーが多くなるため、燃費が12km/L程度まで落ちることもあります。
また、燃料タンク容量は約22.7Lあり、満タンでの航続距離は約400~450kmほどになります。長距離ツーリングでは給油回数を減らせるメリットがありますが、ガソリン価格が高騰している場合は燃料費が負担になる可能性もあります。
次に、維持費についてですが、ストリートグライドは大型バイクのため、各種メンテナンス費用が高めです。例えば、エンジンオイル交換は約5,000~10,000円、タイヤ交換は前後で約50,000円以上かかることが一般的です。さらに、ブレーキパッドやチェーンなどの消耗品の交換も必要になります。年間の維持費は、最低でも10万円以上はかかると考えたほうが良いでしょう。
加えて、保険や税金のコストも考慮する必要があります。排気量が大きいため、自動車税は約6,000円(年額)、任意保険は年齢やプランによりますが、年間5万円以上かかることが多いです。さらに、車検費用も2年ごとに発生し、最低でも5万円以上の費用がかかるため、長く乗るほど維持費が増えていきます。
カスタム費用も無視できません。ストリートグライドはカスタムパーツが豊富で、マフラー交換やサスペンション調整など、多くのライダーが手を加えたくなるバイクです。しかし、カスタムパーツの多くは高価であり、全体のコストがかさむ原因になることもあります。
このように、ストリートグライドの燃費や維持費は決して安くありません。特に、頻繁に乗る場合や長距離ツーリングを楽しむ場合は、ガソリン代やメンテナンス費用が想像以上にかかることを考慮する必要があります。購入前にこれらの費用を試算し、無理のない範囲で維持できるかを確認しておくと良いでしょう。
重量と取り回しの難しさ
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ストリートグライドは、その重量とサイズの大きさから取り回しが難しいバイクです。特に、大型バイクに乗り慣れていない人にとっては、最初は苦労するかもしれません。
まず、ストリートグライドの重量は約368kgあり、一般的なバイクと比べても非常に重い部類に入ります。この重さは走行中には安定感につながるメリットがありますが、停車時や低速での操作時にはデメリットとなります。特に、駐車場での押し引きやUターンでは、バランスを崩しやすく、慣れないうちは立ちごけのリスクが高まります。
また、ハンドルにフェアリング(風防)が付いているため、ハンドル操作時に通常のバイクよりも重量を感じやすくなります。低速走行や交差点での右左折時には、ハンドルが重く感じることがあり、スムーズに操作するにはコツが必要です。特に狭い道や渋滞時には取り回しの難しさを感じる場面が多くなるでしょう。
さらに、坂道や未舗装路での取り回しにも注意が必要です。重量があるため、坂道に停めた後に押し出すのが大変になりやすく、足場が悪い場所ではバランスを崩すリスクが高まります。そのため、駐車する際は平坦な場所を選ぶことが重要になります。
このように、ストリートグライドの重量と取り回しは決して簡単ではありません。しかし、慣れてしまえば快適に乗れるバイクでもあります。低速時のバランスの取り方や、駐車時のコツを掴むことで、次第に取り回しのしやすさを感じられるようになるでしょう。
初心者に向いているか?
ストリートグライドは長距離ツーリングに適した快適なバイクですが、初心者にとっては扱いが難しい部分が多くあります。特に、大型バイクに乗った経験が少ない場合は、購入前によく検討する必要があります。
まず、重量が重いため、初心者が扱うには難易度が高いバイクです。ストリートグライドの重量は約368kgあり、駐車時の押し引きや低速走行時のバランス取りに慣れていないと、転倒するリスクがあります。特に、狭い道やUターンをする際には、バイクをしっかりコントロールするスキルが必要になります。
次に、ハンドリングの特性が初心者向きではない点も考慮すべきポイントです。ストリートグライドはツーリングモデルのため、高速道路などでの直進安定性は優れていますが、街乗りや低速での操作にはやや慣れが必要です。ハンドルにフェアリングが取り付けられているため、通常のバイクよりもハンドルが重く感じられ、細かい操作がしにくい場面もあります。
また、エンジンのパワーが大きいため、アクセルワークに注意が必要です。ストリートグライドは排気量が大きく、トルクも強いため、急にアクセルを開けると加速が強すぎてバイクが暴れることがあります。初心者の場合、スロットル操作に慎重になりながら運転しなければならず、最初のうちは怖さを感じることもあるでしょう。
一方で、長距離ツーリングには非常に快適なバイクでもあります。クルーズコントロールや快適なシート、充実した収納スペースなど、ロングツーリングに適した装備が揃っています。そのため、大型バイクの操作に慣れているライダーであれば、快適な走りを楽しむことができるでしょう。
このように、ストリートグライドは初心者にとっては扱いが難しい部分が多いバイクです。しかし、大型バイクに慣れるまで練習を重ねれば、安全に乗りこなせるようになるでしょう。初心者が乗る場合は、まずは駐車時の押し引きや低速での操作に慣れることが大切です。
カスタムで後悔しないために
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ツーホイールズライフ・イメージ
ストリートグライドはカスタムの自由度が高く、多くのライダーが自分好みに改造を楽しんでいます。しかし、無計画にカスタムを進めると、後悔してしまうことも少なくありません。ここでは、後悔しないカスタムのポイントを解説します。
まず、目的を明確にすることが重要です。ストリートグライドのカスタムには、大きく分けて「見た目を変える」「走行性能を向上させる」「快適性を高める」などの方向性があります。例えば、スタイルを重視するならホイールやペイント、走行性能を向上させたいならサスペンションやマフラーの交換が有効です。どの方向でカスタムするのかを事前に決めておくことで、無駄な出費を防げます。
次に、品質の良いパーツを選ぶことも大切です。安価なカスタムパーツは見た目が良くても耐久性が低かったり、純正パーツとの相性が悪かったりすることがあります。特に、エンジン周りやブレーキに関わるカスタムは、安全性にも影響するため、信頼できるメーカーのパーツを選ぶことをおすすめします。
また、電装系のカスタムには注意が必要です。ストリートグライドにはオーディオシステムや電子制御が多く搭載されているため、配線をいじるカスタムを行うと不具合が発生することがあります。特に、社外品のオーディオやLEDライトを取り付ける場合は、純正の電装システムとの適合性を確認し、専門店での施工を検討すると安心です。
さらに、バイクのバランスを考慮することも忘れてはいけません。例えば、ローダウン(車高を下げる)カスタムは足つきが良くなるメリットがありますが、バンク角(バイクを傾けられる角度)が減り、コーナリング性能が低下する可能性があります。快適性を求めてサドルバッグやツアーパックを追加する場合も、重量バランスが変わるため、走行に影響を与えることを理解しておくことが大切です。
このように、ストリートグライドのカスタムは慎重に計画することで、後悔を防ぐことができます。安易に流行や見た目だけで選ぶのではなく、自分のライディングスタイルに合ったカスタムを行うことが、満足度の高いバイク作りにつながるでしょう。
おすすめ年式はどれ?
ストリートグライドは年式ごとに性能や装備が異なります。特に、2014年以降のモデルは大幅な改良が加えられており、快適性や走行性能が向上しています。ここでは、おすすめの年式を紹介します。
まず、2014年以降のモデルは大きく進化したためおすすめです。この年式から、プロジェクトラッシュモアと呼ばれる改良が行われ、サスペンションの改良やブレーキ性能の向上、インフォテインメントシステムの搭載など、多くの点が改善されました。特に、ツーリング性能を重視するなら、2014年以降のモデルを選ぶと快適な走行ができます。
次に、2017年以降のモデルはエンジンが強化されたことが特徴です。この年式から、Milwaukee-Eight(ミルウォーキーエイト)エンジンが搭載され、従来のツインカムエンジンよりも振動が抑えられ、トルクが向上しました。これにより、高速道路での巡航時の快適性が大幅に向上しています。長距離ツーリングを頻繁に行う方には、2017年以降のモデルが特におすすめです。
また、2020年以降のモデルは最新技術が搭載されている点が魅力です。トラクションコントロールやコーナリングABSなどの安全装備が充実し、より安心してライディングを楽しめるようになりました。最新のナビゲーション機能やスマートフォンとの連携機能も強化されており、利便性を重視する人には2020年以降のモデルが最適です。
一方で、コストを抑えたい場合は2014年~2016年モデルがおすすめです。これらの年式は新しい装備が追加されており、ツーリング性能も高いですが、比較的中古価格が落ち着いているため、コストパフォーマンスに優れています。最新モデルほどの電子制御は搭載されていませんが、基本的な走行性能や快適性は十分に確保されています。
このように、ストリートグライドのおすすめ年式は、ライダーのニーズによって変わります。最新の機能を求めるなら2020年以降のモデル、高速巡航の快適さを重視するなら2017年以降、コストを抑えつつツーリング性能を確保したいなら2014年~2016年のモデルが良い選択肢となるでしょう。購入前に、それぞれの年式の特徴を比較し、自分のスタイルに合った一台を選ぶことが大切です。
中古ストリートグライドを選ぶ際の注意点
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ツーホイールズライフ・イメージ
中古のストリートグライドを購入する際は、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。しっかりと確認せずに購入すると、後々の修理費用がかさんだり、満足できないバイクになってしまうこともあるため注意が必要です。
まず、走行距離とメンテナンス履歴を確認することが重要です。走行距離が多いバイクは部品の消耗が進んでいる可能性がありますが、定期的にメンテナンスされていれば、走行距離が長くても問題なく乗れる場合があります。オイル交換やタイヤ交換の履歴が記録されているかをチェックし、整備がしっかり行われていたかを確認しましょう。
次に、エンジンや電装系の状態をチェックすることも大切です。ストリートグライドは電子制御が多く採用されているため、メーターやオーディオ、ライトなどの電装系が正常に動作するかを確認しましょう。試乗できる場合は、エンジンの始動性やアイドリングの安定性、異音がしないかもチェックすると安心です。
また、カスタムの有無にも注意が必要です。ストリートグライドはカスタムの自由度が高いため、前オーナーがどのようなカスタムを施したかを確認しましょう。特に、過度なエンジンチューニングや電装系の改造が行われている場合は、トラブルの原因になりやすいです。できるだけ純正パーツが残っているものや、信頼できるカスタムショップで施工されたものを選ぶと安心です。
さらに、タイヤやブレーキの消耗具合もチェックしましょう。長距離ツーリングに使用されていたバイクは、タイヤの摩耗が進んでいる場合があります。溝が浅くなっているタイヤは交換が必要になり、追加の出費が発生する可能性があるため、購入前にしっかり確認しておくことが大切です。
最後に、車両価格と市場相場を比較することも重要です。同じ年式や走行距離のバイクと比較し、極端に安い場合は注意が必要です。過去に事故歴がある、隠れた不具合があるなどの理由で安くなっている可能性があるため、販売店の信頼性や保証内容も確認しておくと良いでしょう。
このように、中古のストリートグライドを選ぶ際は、走行距離やメンテナンス履歴、エンジンの状態、カスタムの内容などをしっかりチェックすることが大切です。慎重に選べば、コストを抑えつつ、長く乗れる一台に出会えるでしょう。
ストリートグライドを選んで後悔しないためのポイント
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ツーホイールズライフ・イメージ
- ロードグライドとストリートグライドの違い
- 航続距離と長距離ツーリング性能
- 最高速と運動性能
- フェアリングと快適性
- 価格とコストパフォーマンス
- 購入前に試乗すべき理由
- ストリートグライド後悔する人の共通点とは?購入前に知るべきデメリットについて総括
ロードグライドとストリートグライドの違い
ロードグライドとストリートグライドは、どちらもハーレーダビッドソンのツーリングモデルですが、いくつかの大きな違いがあります。特に、フロントフェアリングの構造が異なるため、乗り味や操作性に違いが出ます。
まず、最大の違いはフェアリングの取り付け位置です。
ストリートグライドは「ハンドルマウントフェアリング」を採用しており、ハンドルを切るとフェアリングも一緒に動きます。これにより、街乗りや低速走行時の操作がしやすく、直感的なハンドリングが可能になります。ただし、フェアリングの重量がハンドルに影響を与えるため、長距離走行ではやや疲れやすい点があります。
一方、ロードグライドは「フレームマウントフェアリング」を採用しており、フェアリングが車体のフレームに固定されています。この設計により、高速走行時の安定感が増し、長距離ツーリングでは疲れにくいというメリットがあります。ただし、低速走行時にはフロントが重く感じられ、Uターンなどの取り回しには慣れが必要です。
次に、見た目のデザインにも違いがあります。
ストリートグライドはクラシックなデザインで、ハーレーらしいスタイルを求めるライダーに人気があります。対して、ロードグライドは「シャークノーズ」と呼ばれる独特のフェアリング形状をしており、近未来的なデザインを好む人に選ばれる傾向があります。
また、走行性能にも違いがあります。
ストリートグライドは軽快なハンドリングが特徴で、ワインディングロード(山道)でもスムーズに走ることができます。一方、ロードグライドはフレームマウントの特性上、高速走行時の直進安定性が高く、風の影響を受けにくいという利点があります。特に、長距離ツーリングをメインに考えている場合は、ロードグライドの安定感が魅力となるでしょう。
このように、ロードグライドとストリートグライドは、それぞれの特性が異なります。街乗りや取り回しのしやすさを重視するならストリートグライド、高速道路での安定性や長距離ツーリングを重視するならロードグライドがおすすめです。どちらを選ぶかは、自分のライディングスタイルに合わせて決めるとよいでしょう。
航続距離と長距離ツーリング性能
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ツーホイールズライフ・イメージ
ストリートグライドはツーリングモデルとして設計されており、長距離走行に適した性能を備えています。特に、燃料タンクの大きさや快適な乗り心地が特徴です。
まず、航続距離についてですが、ストリートグライドの燃料タンク容量は約22.7Lです。
燃費は一般道で15~18km/L、高速道路では20~22km/L程度とされています。これを考慮すると、満タン時の航続距離は約400~450kmになります。長距離ツーリングでは、頻繁に給油しなくても済むため、走行計画が立てやすくなります。
次に、長距離ツーリングに適した装備について見ていきます。
ストリートグライドには、フェアリング(風防)が装備されており、高速道路での風の抵抗を軽減してくれます。これにより、長時間走行しても疲れにくく、快適なライディングが可能です。また、オーディオシステムが搭載されているため、音楽を聴きながらツーリングを楽しむこともできます。
さらに、サドルバッグの収納力も魅力です。
ストリートグライドには左右にサドルバッグが標準装備されており、ツーリング中の荷物をしっかり収納できます。ヘルメットやレインウェア、工具などを持ち運ぶ際にも便利です。これにより、キャンプツーリングや長期の旅行にも対応できるバイクとなっています。
ただし、注意すべき点もあります。
ストリートグライドは車重が約368kgと重いため、低速時の取り回しや駐車場での押し引きには注意が必要です。また、長距離走行中のエンジンの発熱が大きく、特に夏場の渋滞時には熱さを感じることがあります。これらの点を考慮しながら、適切な休憩を取りつつ走行することが大切です。
このように、ストリートグライドは長距離ツーリングに適した設計がされています。十分な燃料タンク容量、快適な装備、収納スペースの広さなど、ツーリングライダーにとって理想的なバイクです。快適に長距離を走るためには、定期的なメンテナンスを行いながら、安全運転を心がけることが重要となります。
最高速と運動性能
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ツーホイールズライフ・イメージ
ストリートグライドはツーリングモデルとして設計されているため、高速走行時の安定性に優れています。しかし、スポーツバイクのような軽快な加速やコーナリング性能を求める人には、やや違った乗り味に感じるかもしれません。
まず、ストリートグライドの最高速は約220km/hと言われています。
ただし、これは理論上の数値であり、公道では法定速度を守る必要があります。排気量の大きいエンジンを搭載しているため、高速道路では余裕のある巡航が可能です。特に、Milwaukee-Eight(ミルウォーキーエイト)エンジンを搭載したモデルは、低速域から十分なトルクを発揮し、高速道路の合流や追い越し時でもストレスなく加速できます。
次に、運動性能についてですが、ストリートグライドは368kgという重量のあるバイクのため、軽快なハンドリングを求める人には扱いが難しく感じるかもしれません。特に、低速時の取り回しやUターンには慣れが必要です。一方で、走行中の安定性は高く、特に高速道路では直進安定性が優れています。
また、ワインディング(山道)での性能にも触れておくべきでしょう。
ストリートグライドはツーリングバイクでありながら、意外にもコーナリング性能は悪くありません。車高が比較的低めに設定されているため、バイクの重心が安定しており、スムーズなカーブ走行が可能です。ただし、バンク角(車体を傾けられる角度)が狭いため、深く倒し込むようなスポーツライディングには向いていません。
このように、ストリートグライドは高速走行や長距離巡航に最適な設計となっています。最高速自体は十分な性能を持っていますが、スポーツバイクのような俊敏な動きではなく、「快適なツーリング性能」を重視したバイクであることを理解しておくことが大切です。
フェアリングと快適性
ストリートグライドは、ツーリングモデルならではの快適な乗り心地を提供するバイクです。その大きな理由の一つが、フロント部分に取り付けられた「フェアリング(風防)」の存在です。
まず、フェアリングの役割は風の抵抗を軽減することです。
ストリートグライドはハンドルマウントフェアリングを採用しており、ライダーに向かってくる風を効果的に遮る設計になっています。これにより、高速道路などの長距離走行でも疲れにくく、安定したライディングが可能になります。特に、風圧による体への負担を軽減できるため、長時間のツーリングでも疲れが溜まりにくいのが特徴です。
次に、フェアリングが生む快適性についてですが、これには2つの側面があります。
一つは、防風性能が高いため、冬場の寒い時期でも体に直接風が当たりにくく、快適に走れることです。特に、ハンドル周りの風の影響が少ないため、手元が冷えにくくなるメリットもあります。
もう一つは、フェアリングにオーディオやインフォテインメントシステムが組み込まれている点です。
ストリートグライドのフェアリングにはスピーカーが内蔵されており、走行中に音楽やナビゲーションの音声を楽しむことができます。これにより、長距離ツーリング中の快適性が向上し、よりリラックスしたライディングが可能になります。
ただし、デメリットもあります。
ハンドルマウントフェアリングは、ハンドル操作時に重量を感じやすくなるという欠点があります。特に、低速時や駐車時にはハンドルが重く感じられることがあるため、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
また、夏場の暑い時期にはフェアリングの防風性能が裏目に出ることがあります。
風を効果的に遮る構造のため、走行中も十分な風がライダーに当たらず、暑さを感じやすくなることがあります。特に、渋滞時や信号待ちではエンジンの熱も加わり、暑さがこもりやすくなるため、対策として適切なウェアの選択が重要になります。
このように、ストリートグライドのフェアリングは快適なツーリングを支える重要な装備です。防風性能やオーディオ機能によって長距離走行を快適にする一方で、ハンドリングや夏場の熱のこもりやすさといった点にも注意が必要です。バイクを選ぶ際には、これらのメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、自分のライディングスタイルに合った選択をすることが大切です。
価格とコストパフォーマンス
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ツーホイールズライフ・イメージ
ストリートグライドはハーレーダビッドソンのツーリングモデルの中でも人気の高いバイクですが、価格が高めに設定されています。そのため、購入を検討する際には、価格とコストパフォーマンスをしっかりと考慮することが重要です。
まず、ストリートグライドの新車価格は約370万円からとなっています。年式やグレードによって価格は異なりますが、カスタムパーツやアクセサリーを追加すると、総額はさらに高くなることが一般的です。特に、純正オプションの追加やカスタムを施す場合は、50万円以上の追加費用がかかることも珍しくありません。
次に、中古市場での価格についてですが、年式や走行距離によって異なります。2014年以降のモデルであれば、150万~250万円程度で購入できることが多く、新車と比べてコストを抑えられるメリットがあります。ただし、中古車の場合は、メンテナンス状態やカスタムの内容によって価格が変動するため、購入前にしっかりと状態を確認することが大切です。
また、維持費についても考慮する必要があります。
ストリートグライドは大型バイクのため、税金や保険料、車検費用がかかります。例えば、
- 自動車税:約6,000円(年間)
- 任意保険:5万円以上(プランによる)
- 車検費用:約5~10万円(2年ごと)
- オイル交換やタイヤ交換などの消耗品費用
これらの維持費を含めると、年間で10万円以上のコストが発生する可能性があります。特に、長距離ツーリングを楽しむライダーは、定期的なメンテナンス費用も見積もっておくことが重要です。
一方で、ストリートグライドのコストパフォーマンスは高いと考えることもできます。
ツーリング性能に優れており、長距離走行時の快適性は抜群です。また、オーディオシステムやフェアリング、収納スペースなど、快適なライディングをサポートする装備が充実しているため、「高価格だが、それに見合う価値がある」と言えるでしょう。
このように、ストリートグライドは決して安いバイクではありませんが、ツーリングを快適に楽しみたい人にとっては、コストパフォーマンスの高い選択肢となります。購入を検討する際は、車両本体の価格だけでなく、維持費やメンテナンス費用も含めたトータルコストを考えた上で決めることが大切です。
購入前に試乗すべき理由
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ツーホイールズライフ・イメージ
ストリートグライドは見た目のカッコよさやツーリング性能の高さから、多くのライダーに憧れられるバイクですが、購入前に試乗をすることが強く推奨されます。試乗することで、実際の乗り心地や操作感を確認し、後悔のない選択ができるようになります。
まず、ストリートグライドは車重が重いため、取り回しの感覚を確かめることが重要です。
このバイクの重量は約368kgあり、一般的なバイクと比べるとかなりの重量級です。走行中は安定していますが、停車時や低速での操作には慣れが必要です。特に、Uターンや駐車時の押し引きに不安がある場合は、試乗してどの程度扱いやすいかを確かめておくと安心です。
次に、ハンドルマウントフェアリングの影響を体感することが大切です。
ストリートグライドはフェアリングがハンドルに取り付けられているため、ハンドル操作時に重量を感じることがあります。特に、低速時や交差点での曲がり方に影響が出ることがあるため、試乗して自分に合った操作感かどうかを確認することが重要です。
また、足つきの確認も試乗の大切なポイントです。
ストリートグライドはシート高が比較的低めに設定されているため、足つきは良好な方ですが、ライダーの身長や体格によっては、意外と扱いにくいと感じることもあります。試乗の際は、停車時にしっかりと足が地面に着くか、またがった際のポジションが快適かどうかをチェックしましょう。
さらに、エンジンの特性や振動の感じ方を試すことも重要です。
ストリートグライドにはMilwaukee-Eightエンジンが搭載されており、力強いトルクを発揮します。しかし、ハーレー独特の鼓動感や振動の伝わり方は、人によって好みが分かれるポイントです。実際に試乗してみて、自分にとって快適なフィーリングかどうかを確かめるとよいでしょう。
加えて、オーディオや装備の使い勝手を試すことも推奨されます。
ストリートグライドには純正オーディオが搭載されており、音楽を聴きながらツーリングを楽しむことができます。試乗の際に、オーディオの音質や操作性を試し、走行中に快適に使えるかどうかをチェックしておくと、購入後の満足度が高まるでしょう。
このように、ストリートグライドを購入する前には、試乗をすることで自分に合ったバイクかどうかを確認することが大切です。特に、重量やハンドリング、足つき、エンジンの特性などは実際に乗ってみないと分からない部分が多いため、可能であれば複数の年式やカスタム仕様を試乗し、納得のいく一台を選ぶことをおすすめします。
ストリートグライド後悔する人の共通点とは?購入前に知るべきデメリットについて総括
記事のポイントをまとめます。
- ストリートグライドは重量が約368kgあり、取り回しが難しい
- 低速時や駐車時にハンドルが重く感じることがある
- フェアリングがハンドルマウント式のため、操作感が独特
- 長距離ツーリング向けだが、市街地では扱いにくいことがある
- 新車価格が約370万円からと高額で、維持費もかかる
- 燃費は一般道で15~18km/L、高速で20~22km/Lと特別良くない
- 夏場はフェアリングが風を遮り、エンジン熱がこもりやすい
- 車検や税金、任意保険など維持費が年間10万円以上かかる
- タイヤ交換やオイル交換などのメンテナンス費用も高め
- カスタム費用がかさみやすく、計画的に行うことが重要
- バンク角が浅いため、スポーツ走行には不向き
- 高速走行時の直進安定性は高いが、低速での扱いに慣れが必要
- フェアリング付きのため、走行中の防風効果は高い
- オーディオや収納スペースなど快適性を高める装備が充実
- 中古市場では150万~250万円程度で購入できることが多い
- ロードグライドと比べると、街乗りの操作性に優れる
- 足つきは比較的良好だが、初心者には扱いづらいことがある
- エンジンの鼓動感や振動が好みによって評価が分かれる
- 航続距離は400~450kmとツーリングに適している
- 試乗して取り回しやハンドリングの感覚を確認するのが重要