MT-01は、ヤマハが誇る個性的なスタイルと圧倒的なパワーを兼ね備えたバイクですが、その反面、扱い方や環境によっては気をつけるべき欠点もあります。特に「MT 01 欠点」で情報を探している方は、エンジンの耐久性や燃費、取り回しに関する課題が気になっているのではないでしょうか。
本記事では、MT-01の特徴的な欠点や評価ポイントを徹底解説し、購入前に知っておくべき注意点についても詳しくご紹介します。MT-01の魅力を最大限に活かしつつ、安全に楽しむための参考にしてください。
記事のポイント
- MT-01のエンジンの耐久性やメンテナンスの重要性
- 車体重量と足つきの悪さがもたらす取り回しの難しさ
- 燃費やタンク容量による長距離走行での制約
- 積載性や収納スペースの少なさとその対応方法
MT 01 欠点と評価ポイント
ポイント
- エンジンの耐久性は?
- 加速性能の評価
- 取り回しと重さの影響
- 最高速とその評価
- 積載性の課題
- メンテナンス性の評価
- 中古市場での価値
エンジンの耐久性は?
MT-01のエンジンは、ヤマハの1,670cc空冷V型2気筒エンジンを搭載しています。このエンジンは、その大排気量から生まれる迫力あるトルクと鼓動感が特徴で、一般的に高い耐久性を持つと評価されています。ですが、長く快適に使用するためにはいくつかの注意点があります。
まず、エンジンの耐久性を保つために、定期的なメンテナンスが不可欠です。空冷エンジンは冷却機能が空気に依存しているため、油温が高くなりやすいという特性があります。そのため、オイル交換の頻度を適切に管理することが重要です。例えば、定期的なオイル交換を怠ると、エンジン内部の摩耗が進行し、パフォーマンスの低下や寿命の短縮につながる可能性があります。特に、MT-01のような高トルクを発揮するエンジンでは、良質なオイルを使用し、適切なタイミングで交換することが求められます。
また、MT-01は大排気量エンジンならではの振動が特徴ですが、これが耐久性にも影響を与えることがあります。具体的には、振動によりエンジンマウントやゴムパーツが劣化しやすくなることがあります。こうした部品の劣化を放置すると、エンジン自体に不具合が発生するリスクが高まるため、定期的な点検と早めの部品交換が必要です。特に10年以上経過した車両の場合、経年劣化が進んでいる可能性が高いため、注意深く確認することが大切です。
さらに、MT-01のエンジンはトルクフルで高回転域でも滑らかな動作を実現していますが、これを最大限に引き出すには、エアフィルターやプラグなどの消耗品も適切に管理する必要があります。これらの部品が詰まったり劣化したりすると、燃焼効率が悪化し、エンジンの動作にも影響が出るため、適宜交換することが望ましいです。
以上のように、MT-01のエンジンは高い耐久性を持ちながらも、長く良好な状態を維持するためには定期的なメンテナンスとパーツのチェックが欠かせません。これらを意識してケアすることで、MT-01の持つ魅力的な走行性能を長く楽しむことができるでしょう。
加速性能の評価
MT-01の加速性能は、多くのオーナーから高く評価されています。このバイクの1,670ccという大排気量のVツインエンジンは、低回転域から強力なトルクを発揮するため、街乗りから高速道路までスムーズな加速を楽しむことができます。特に、信号待ちからのスタートや追い越し時の加速力において、他のネイキッドバイクと比較しても優れたパフォーマンスを発揮します。
具体的に言えば、MT-01のエンジンは低回転からのトルクが非常に豊かで、アクセルをひねるとすぐにパワーが立ち上がる特徴があります。そのため、加速時には強い推進力を感じることができ、特に高回転域までしっかりと吹け上がることで、スムーズかつダイナミックな走りを楽しめます。このフィーリングは、一般的なネイキッドバイクでは味わえない独特の魅力です。高速道路での合流や追い越しも余裕をもって行うことができ、長距離ツーリング時にも頼りになる性能といえるでしょう。
ただし、MT-01の加速性能には重量が関係してくるため、取り回しや低速での操作には注意が必要です。MT-01の車両重量は265kgと比較的重い部類に入るため、低速域では加速の鋭さを発揮しづらい部分もあります。例えば、渋滞時や駐車場での取り回しでは重さを感じやすく、立ちごけなどのリスクも考慮する必要があります。このため、加速性能の良さを最大限に引き出すには、ある程度の速度域が求められます。
また、MT-01は独特の鼓動感を伴うエンジン特性を持っているため、低速域での扱いやすさと高回転での伸びをバランスよく楽しめます。特に、中速から高回転域での加速は非常にスムーズで、高速道路でのクルージングも快適です。これにより、日常使いだけでなく、ツーリングや長距離移動でもストレスの少ない走行が可能となります。
一方で、加速力の反面、燃費には注意が必要です。大型エンジンを搭載しているため、アクセルを多用した走行を続けると燃費が悪化することもあります。燃費を意識する場合には、急加速を控え、安定した巡航速度を保つことがポイントとなります。
以上のように、MT-01は大排気量Vツインエンジンによる強力な加速性能を持ち、そのパワフルな走りは多くのライダーにとって魅力的です。ただし、重量感とのバランスを意識しながら、安全に楽しむことが重要です。MT-01の加速性能を理解し、その特性を活かした走りを心がけることで、快適なライディングを楽しめるでしょう。
取り回しと重さの影響
MT-01の取り回しに関しては、車体の重さが大きな影響を与えています。このバイクは、車両重量が約265kgと非常に重く、他のネイキッドバイクと比べてもかなり重量級です。重さに伴う影響はさまざまな場面で感じられ、特に停車時や低速走行時には、この重量が取り回しのしづらさにつながりやすいです。例えば、駐車場や狭い道でのUターン、さらには信号待ちなどの際に、重さによる不安定さが出やすく、初めてMT-01に乗る人は特に気をつける必要があります。
また、MT-01は車高が高めに設計されているため、足つきの面でも取り回しに影響があります。身長が低めのライダーにとっては、片足やつま先で支える場面も出てくるため、重量と相まってバイクを支える負担が増え、取り回しがさらに難しく感じられることも多いでしょう。このため、MT-01の購入を検討している方は、試乗して自身の体格に合うかどうか確認することをおすすめします。
一方で、MT-01の重さは安定感をもたらすという利点もあります。走行中には、車体がしっかりとした安定感を保ち、高速道路や長距離ツーリング時には風の影響を受けにくく、どっしりとした走りが可能です。このため、ツーリングやクルージングを主な用途とする場合には、その重さがむしろメリットとなることもあります。
ただし、重さに加えてMT-01の重心がやや高めであることもあり、低速での取り回しには一定の慣れが必要です。これには、ハンドルをゆっくり操作し、急な挙動を避けることで少しずつ慣れることが求められます。また、坂道や不安定な地形では、あらかじめエンジンを止めて手で押す、足元の確認をしっかりするなど、重さに応じた工夫が必要です。
総じて、MT-01の取り回しはその重さが課題となりますが、走行中の安定感はメリットとなります。購入を検討する際には、事前に自身の体格や取り回し方への対応をしっかりと確認し、MT-01ならではの重量級の乗り味を楽しむことが重要です。
最高速とその評価
MT-01の最高速は、大排気量の1,670cc Vツインエンジンによって達成されるもので、一般的なネイキッドバイクと比較してもパワフルです。ただし、MT-01は最高速を追求したスポーツバイクではなく、低回転域での力強いトルクや鼓動感を重視した設計であるため、最高速に特化した仕様とは異なります。このため、スポーツ走行を求める人には物足りなさを感じるかもしれませんが、日常的な走行やツーリングには十分な加速力と巡航速度を発揮します。
実際のところ、MT-01の最高速はおよそ180km/h程度とされており、日本国内の法定速度や一般的な高速道路の巡航速度を考えれば十分な性能です。この速度域での安定感はさすがに重い車体らしく、風による影響を受けにくいため、安心してクルージングが楽しめます。特に、MT-01は強力なトルクを活かして、一般道でもスムーズな加速が可能なため、加速性能重視であれば十分に満足できるでしょう。
一方、MT-01の性質上、高速域でのピークスピードよりも、低中速での加速やトルクを重視した走りが醍醐味といえます。大排気量エンジンの特徴でもある低回転からの太いトルクが活きるため、峠道や街乗りなどの場面では最高速を意識せずに力強い加速を楽しむことができます。この点では、スポーツバイクとは異なる走行感覚を提供してくれるため、余裕のある走りや重厚なフィーリングが好きなライダーには魅力的なバイクといえるでしょう。
また、MT-01はその特性上、高速走行時にはエンジンの鼓動感や振動が際立つこともあり、長時間の高速巡航では少し疲労を感じることもあります。したがって、MT-01を購入する際は、最高速よりも中低速でのパフォーマンスや走りのフィーリングを重視する方が、その特徴を存分に活かせるでしょう。
まとめると、MT-01の最高速は一般的な使用には十分な性能ですが、MT-01の真価は力強い加速と独特のエンジン鼓動にあるといえます。そのため、スムーズな走行や安定した巡航を楽しむ際に、このバイクならではの魅力を感じられるでしょう。
積載性の課題
MT-01は、その独特なスタイルとエンジンパフォーマンスで多くのライダーから人気を集める一方、積載性の面で課題を抱えています。まず、MT-01は大型バイクながらも、シート下の収納スペースが非常に限られており、日常的に必要なアイテムを入れる余裕がほとんどありません。実際、ETC機器を設置すると、それだけでほぼスペースが埋まってしまい、他の小物や工具を収納するのが難しくなります。そのため、日常のちょっとした荷物を載せるにも工夫が必要です。
加えて、MT-01はキャリアやサイドバッグを取り付けるための標準的な装備が少ないため、荷物を積載する際にはアクセサリー類を追加する必要があります。たとえば、リアキャリアを取り付けてシートバッグを装着することである程度の荷物を積めるようになりますが、バイクの美観を損ねないようにするには、取り付けるアイテムを慎重に選ぶ必要があります。また、バイク本体が比較的幅広で重量もあるため、大容量のバッグやケースを装着すると、さらに重量が増し、取り回しが一層難しくなることも考慮しなければなりません。
さらに、MT-01はタンクバッグの装着が可能ですが、ハンドルがやや遠目に設計されていることから、サイズ選びが難しく、フィット感のあるバッグを見つけるには工夫が必要です。このため、荷物を積む予定があるライダーには、事前にしっかりと積載方法を確認し、必要であればカスタムパーツを追加することが推奨されます。なお、積載性の低さがMT-01の走行性能やスタイルの特性と密接に関わっていることを理解した上で、適したアクセサリーを選び、無理のない積載を心がけることが重要です。
総じて、MT-01は積載性に限界があるため、荷物が多くなるツーリングには向かない部分もあります。軽量でコンパクトな荷物であれば対応可能ですが、長距離の旅などで大量の荷物が必要な場合には、他のバイクや外部サポートを検討することも一つの方法といえます。
メンテナンス性の評価
MT-01のメンテナンス性に関しては、エンジンの構造や部品の配置などから評価が分かれる点があります。まず、MT-01は1,670ccのV型2気筒エンジンを搭載しており、空冷式であるため、冷却水の交換やラジエーターの清掃といった作業は不要です。これにより、水冷エンジンに比べてメンテナンスの手間が少なくなるメリットがあります。また、エンジン自体の信頼性が高く、定期的にオイル交換やフィルター交換を行うことで長期間にわたって安定した走行性能を維持しやすいのが特徴です。
しかし、空冷エンジンのため、エンジン全体が熱を帯びやすいという特性もあり、特に夏場の長時間走行ではオーバーヒートのリスクを減らすために休憩を挟むことが求められます。また、空冷エンジンのため、油温を適切に保つオイルクーラーの点検や、オイル管理が重要です。エンジンオイルの質や交換頻度がエンジン寿命に大きく関わるため、オイルの選定や交換のタイミングを厳守することがMT-01の長寿命化には欠かせません。
また、MT-01は、エンジン周りの構造が複雑であることから、エンジン内部のパーツ交換やチューニングを行う際には手間がかかることがあります。特に、MT-01のような大排気量バイクは、エンジンの取り外しや部品交換に専門的な知識が求められるため、メンテナンス作業が自分で難しい場合は、定期的に専門店やディーラーでの点検・整備を検討することが重要です。
さらに、MT-01は一部の純正部品が生産終了となっていることがあり、部品の入手に時間がかかるケースもあります。このため、部品交換が必要な場面では、事前にディーラーやバイク専門店で在庫状況を確認しておくと安心です。また、SNSやコミュニティなどを活用し、他のMT-01ユーザーと情報交換することで、入手しやすい代替パーツやメンテナンスに関するアドバイスを得られることもあります。
総じて、MT-01のメンテナンス性は、水冷式と比べてシンプルな構造によるメリットがある一方で、部品供給や専門知識の必要性など、メンテナンスをスムーズに行うための工夫が求められることも特徴です。適切なメンテナンスを行うことで、MT-01の高い走行性能と独特のフィーリングを長く維持できるでしょう。
中古市場での価値
MT-01は、2005年から2012年にかけて製造されたバイクであり、現在は中古市場でしか入手できません。そのため、MT-01の中古市場での価値については、一定の希少性と独特なデザインが評価される一方で、価格の変動要因も多いのが特徴です。特に、MT-01はその大排気量エンジンと重厚なスタイルが魅力とされ、一般的なネイキッドバイクと比較して独自の地位を築いています。こうした背景から、MT-01は中古市場で安定した需要があり、高値で取引されることも少なくありません。
まず、MT-01の中古市場価格は、年式や走行距離、カスタムの有無によって大きく異なります。初期モデルと後期モデルで装備が異なるため、年式によっても価格帯が変わる点に注意が必要です。一般的に、走行距離が少ないモデルや定期的にメンテナンスが行われてきた車両ほど高い価値がつきやすく、中古市場では100万円以上の価格で販売されるケースもあります。一方で、走行距離が多い、または整備履歴が不明な車両については、価格が下がりやすくなる傾向があります。
また、MT-01はその独特なスタイルと大排気量の空冷エンジンによって、「希少価値」を求めるバイク愛好家から人気があります。現在では生産が終了しており、今後新たに生産される可能性が低いため、希少な車両としてのプレミア感も中古市場での価値を高めています。特に、オリジナルの外観やパーツが維持されているものや、純正部品が揃った状態の車両は、コレクターズアイテムとしての価値が上がりやすいです。
さらに、MT-01の中古市場での価値は、パーツの入手しやすさやメンテナンスの難易度とも関連しています。MT-01は大型バイクの中でも特に独自性の高いモデルであり、部品の一部は生産が終了しているため、特定の部品は入手が難しい場合があります。そのため、整備状況が良好な車両やパーツが揃っている車両は、中古市場で高く評価されやすいでしょう。
一方で、MT-01の重量感や積載性の低さといった特性から、スポーツバイクや軽量なネイキッドバイクを好むライダーにとっては、やや使いづらい面もあります。このため、バイクに「扱いやすさ」を求めるユーザーよりも、独特のスタイルや鼓動感、パワフルなエンジンに魅力を感じるライダー向けに需要が集中しており、こうした特徴を求めるユーザー層の中で価値が保たれているのが現状です。
まとめると、MT-01の中古市場での価値は、希少性や独特のスタイル、大排気量エンジンによる走行性能の魅力から、一般的なバイクと比べて相対的に高めに設定されています。車両の状態や整備履歴、パーツの入手性を考慮しながら購入することで、MT-01の魅力を十分に楽しめるでしょう。
MT 01 欠点と購入時の注意点
- 不人気の理由とその背景
- 購入後の後悔ポイント
- 中古購入時の注意点
- 新車価格と現在の中古価格
- 足つきの難点
- 燃費とタンク容量の制約
- 長距離ツーリングの注意点
- MT 01欠点まとめ 購入前に知りたい重さや燃費のデメリットについて総括
不人気の理由とその背景
MT-01はその独特なスタイルと高い排気量を持つバイクであり、ファンも多くいますが、一般的なバイク市場においては「不人気」とされる側面もあります。この背景には、他のネイキッドバイクやスポーツバイクと異なる点が複数あることが影響しています。
まず、MT-01は大型バイク特有の「重さ」が挙げられます。車両重量が約265kgと重量級であるため、取り回しが難しいと感じるライダーも少なくありません。停車中や低速走行時には特に重さを感じやすく、初心者や小柄なライダーには扱いづらい面があるでしょう。このため、MT-01はリッターバイクの中でも初心者には敬遠されがちで、「不人気」とされる一因となっています。また、国内での利用シーンに合わない部分もあり、交通量が多い市街地での乗りやすさや駐車時の扱いやすさも、他のバイクに比べて課題と感じられやすいです。
次に、MT-01は積載性の低さが目立ちます。このバイクはデザイン重視で設計されており、実用的な収納スペースがほとんどありません。シート下にはほぼ収納スペースがなく、積載性の低さは日常使いや長距離ツーリングには不便な点として指摘されています。現代のライダーの中にはバイクで日用品の買い物をしたり、キャンプなどのアウトドア用に活用する人も多いため、こうしたライフスタイルとのミスマッチがMT-01の「不人気」要素となっているのです。
さらに、MT-01は独特のエンジン特性と鼓動感を重視したモデルであるため、速度やスポーツ性能を追求するタイプのバイクではありません。これは一部のスポーツバイクファンにとって物足りなさを感じさせ、最高速やカーブでの軽快なハンドリングを重視するライダーからは敬遠されやすい特徴となっています。MT-01は低回転からの強いトルクが魅力で、むしろ「大人のゆったりとした走行スタイル」に向いているため、スピードや機動性を求めるライダーにとっては選択肢から外れることが多いのです。
このような理由から、MT-01は他のネイキッドバイクと比べて「不人気」とされる側面があり、特定のライダー層にはあまり支持されていないのが現状です。ただし、この「不人気」はあくまでバイクの性質に起因するもので、個性的なスタイルやゆったりとした走行感を求めるユーザーには根強い人気があるため、興味がある方にとっては他にない魅力を感じられるバイクといえるでしょう。
購入後の後悔ポイント
MT-01はその魅力的なデザインや迫力ある鼓動感で多くのライダーを惹きつけるバイクですが、実際に購入した後で後悔するポイントもあります。これらは購入前に確認しておくべき点でもあり、事前の理解がないと使いづらさや不満が生じることがあるため注意が必要です。
まず、MT-01の「重さ」による取り回しの難しさは、多くのライダーが購入後に後悔するポイントの一つです。車両重量が約265kgと非常に重いため、特に低速域での操作や、駐車場での取り回しが大変だと感じる方が多いです。停車中に傾いた場合や押して動かす際などは、重さがダイレクトに感じられ、立ちごけのリスクが上がります。こうした場面で重量に対する不安を抱き、取り回しのしやすさを求めるライダーにとっては、後悔の要因になりやすい部分です。
また、MT-01の積載性の低さも、購入後に不便を感じる点です。収納スペースがほとんどないため、ちょっとした荷物を持ち運ぶにも不便を感じることが多く、特に長距離ツーリングやキャンプなどを予定しているライダーには不向きです。シート下に小さな工具やETC機器を収納する程度が精一杯であり、他に荷物を載せるにはキャリアやサイドバッグの追加装備が必要です。こうした積載性の限界を知らずに購入すると、使い勝手の悪さに後悔する可能性が高まります。
さらに、MT-01は独自の鼓動感やトルク重視のエンジン性能を備えているものの、最高速やハンドリングの軽快さを求める方には向かない面もあります。特にスポーツバイクのような俊敏な加速や旋回性能を期待すると、思ったほどのスポーティな走行ができないと感じることがあるでしょう。MT-01は大排気量エンジンによる重厚な乗り心地を楽しむためのバイクであり、スポーティな乗り方を好む人にとっては物足りなさを感じることが少なくありません。
このように、MT-01は購入前にその特徴をしっかり理解していないと、使いづらさや思っていたものと違うといった後悔を生む可能性があります。重厚な走りや独自のフィーリングを楽しむバイクであることを理解し、購入前にライディングスタイルとの相性を確認することが、後悔を防ぐための重要なポイントです。
中古購入時の注意点
MT-01を中古で購入する際には、年式や走行距離、整備履歴を十分に確認することが重要です。このバイクは2005年から2012年にかけて生産されており、すべてのモデルが中古での取引対象となるため、製造年からの経過年数や状態に大きな差があります。特にMT-01は高いトルクを発揮する大排気量エンジンを搭載しているため、走行距離が多い車両はエンジンや各パーツにかかる負担も増加しがちです。購入前にはエンジンの状態を確認し、異音や振動がないか試乗することが推奨されます。
また、MT-01は大型バイクで重量があるため、車体にかかる負荷も高く、特にサスペンションやブレーキ周りのパーツの状態をチェックすることが必要です。長期間放置されていた車両や、保管環境が良くなかった車両では、これらの部品が劣化している可能性が高いです。錆や傷みがないか、そして整備履歴が確認できるかを購入時にチェックし、劣化の進んでいるパーツがあれば交換の見積もりをとっておくと良いでしょう。
さらに、MT-01は生産が終了しているため、一部の純正部品の供給が難しくなっていることもあります。このため、購入後のメンテナンスが気になる方は、部品の入手状況についても事前に確認しておくことが重要です。特に、エンジンや電気系統の部品が入手困難になるケースもあるため、信頼できる整備工場や専門ショップで部品の在庫状況を確認し、修理可能かどうか見極めると安心です。
また、中古市場ではカスタム車両も数多く出回っており、外装やエンジン周りにカスタムが施されている場合もあります。カスタムが施されている場合、そのカスタムが信頼できるショップで行われたものか、あるいは純正状態に戻すことが可能かを確認することが大切です。特にエンジンや排気系に手が加えられている場合は、購入後のメンテナンス費用や部品の適合性についても考慮する必要があります。
総じて、MT-01の中古購入時には、車両の状態、整備履歴、部品の入手性について十分に確認することが重要です。初めて大型バイクを所有する方には特に、信頼できる販売店や整備工場を通じて状態をしっかり確認し、納得のいく選択をすることで、MT-01の長所を十分に活かせるでしょう。
新車価格と現在の中古価格
MT-01の新車価格は、発売当時で100万円を超える設定でした。2005年に登場した際には、1,670ccの大排気量V型2気筒エンジンを搭載し、そのパワフルさとユニークなデザインが話題となり、高価格帯ながらも一部の愛好家から高い人気を集めました。しかし現在では、MT-01の生産が終了しているため、新車での購入はできません。そのため、流通しているMT-01はすべて中古車両となり、現在の中古価格は年式や状態によって幅広く変動しています。
現在の中古価格は、状態の良いものであればおおよそ80万円から200万円程度で取引されることが多いです。特に走行距離が少なく、メンテナンスがしっかりと行われてきた車両は、高年式のものであっても比較的高額で取引されています。一方で、走行距離が多い、あるいはメンテナンス履歴が不明な車両については相対的に安価で販売されていることもあります。この価格差は、エンジンの耐久性や整備にかかる費用が影響していると考えられます。
また、MT-01はカスタムパーツや純正部品の一部が入手困難となっているため、パーツが揃っている車両やオリジナルの状態を保っている車両は価値が高くなる傾向にあります。特に、初期モデルのオリジナルパーツが揃っているものや、後期モデルで特別な装備が付属している車両は、愛好家やコレクターに人気があり、中古価格も高めに設定されることが多いです。
一方、MT-01はその独自性があるため、一般的なバイクよりも販売層が限定されており、相場が急激に変動することも少なくありません。市場に出回る台数も多くはないため、希望する年式や状態のものを見つけるにはタイミングも重要です。中古バイク販売店やオンラインの中古バイクサイトを定期的にチェックし、価格動向を確認することで、相場に対する理解が深まるでしょう。
現在の中古価格は、MT-01の希少性やユニークなデザインを反映したものとなっており、今後も一定の価値を維持する可能性があります。MT-01に興味を持っている方は、車両状態や価格に十分注意しながら、信頼できる店舗での購入を検討することがポイントです。
足つきの難点
MT-01は大型バイクとして重量感があり、さらに足つきの難点があるため、体格や体力に自信がないライダーにとっては扱いづらい面があります。MT-01のシート高はやや高めであり、特に身長が低めのライダーにとっては片足やつま先で支えることが多くなり、不安定に感じることがあるでしょう。さらに、車両重量が約265kgと非常に重いため、停車時にしっかりと両足で支えられないと、バランスを崩して倒してしまうリスクが高くなります。重さと足つきの悪さが組み合わさることで、特に慣れていないライダーや筋力が十分でない方には厳しいと感じられることが多いです。
実際、MT-01にまたがって足をついたとき、つま先立ちになってしまうライダーが少なくありません。この状態で傾斜のある場所や砂利道に停車する場面では、安定感を保つのが難しくなるため、購入を検討する際には、事前に試乗して自分に合った足つきかどうかを確認することが大切です。また、足つきが悪いと感じる場合は、ローダウンサスペンションの取り付けや、厚みの少ないシートに交換するなどの対策を考えるとよいでしょう。こうした対策によって、若干でも足つきが改善され、扱いやすく感じられることがあります。
一方、MT-01の重心が高めであることも、足つきの悪さを感じやすくする要因です。特に初心者にとっては、走行中だけでなく停車時の取り回しにも負担がかかりやすく、上半身や腰にも力が必要になる場面が増えます。このため、購入を検討する際には実際にまたがり、停止から発進の動作を含めて試してみることが推奨されます。もし足つきの悪さが気になる場合には、近くに手伝ってくれる人がいる環境で練習したり、傾斜の少ない場所に駐車したりする工夫が安全面で有効です。
総じて、MT-01は足つきが悪いと感じる人が多いため、安定した足つきができるかどうかを事前に確認することが重要です。特に重量がある分、足つきが良くないと取り回しで苦労する可能性が高くなるため、体格や運転経験に合った判断をすることが大切です。
燃費とタンク容量の制約
MT-01はその大排気量エンジンが生むパワフルな走りが特徴ですが、燃費とタンク容量には制約があり、長距離の移動や頻繁な給油が必要になる点は注意が必要です。MT-01の燃費は、一般的に一般道で約15~18km/L、高速道路で約20km/L前後とされています。これはバイクとしては平均的ですが、1,670ccの排気量を持つV型2気筒エンジンのため、加速を多用すると燃費が悪化しやすく、走行スタイルによって燃料消費量が変わる特徴があります。スポーツ走行や峠道での走行を好むライダーの場合、燃費はさらに悪化することも多いです。
また、MT-01のタンク容量は約15リットルと小さめであり、実際に使用できる容量がさらに少ないため、航続距離が制限されることがあります。燃費を一般道で15km/Lと考えると、満タンでの航続距離はおおよそ225km程度であり、ツーリングを楽しむ場合や長距離を走行する際には頻繁に給油が必要になるでしょう。特に郊外や山道などでガソリンスタンドが少ないエリアを走る場合には、残量を確認しながら慎重にルートを選ぶ必要があります。
このような制約があるため、長距離ツーリングや頻繁な高速道路の利用を検討しているライダーにとっては、燃費とタンク容量の制限が気になるポイントとなります。これをカバーするために、1リットル程度の携行缶をツーリングバッグに入れておくことも有効です。携行缶を持ち歩くことで、ガソリンスタンドが少ないエリアや予定よりも長く走行する必要がある場合にも安心して走行を続けられます。
さらに、MT-01の大排気量エンジンは、アイドリングや低回転時にも多くの燃料を消費しやすい傾向にあります。特に渋滞などで低速走行が続くと燃費が悪化しやすく、都市部での使用においては頻繁に給油を求められることが多くなります。このため、MT-01の運用には、燃費を重視するだけでなく、走行計画に合わせた給油のタイミングや給油場所の確認が欠かせません。
総じて、MT-01は燃費とタンク容量の制約があるため、購入前にその特徴を理解しておくことが重要です。長距離移動が多いライダーやツーリングを楽しむ方にとっては、これらの制約を考慮した上で適切な準備をすることで、MT-01の走行をより快適に楽しめるでしょう。
長距離ツーリングの注意点
MT-01で長距離ツーリングを楽しむ際には、いくつかの注意点を意識することが大切です。MT-01は大排気量のVツインエンジンを搭載し、強力なトルクや鼓動感が魅力の一つですが、長距離を走る上では燃費や積載性、さらには車体の重量が影響するため、ツーリングの計画をしっかり立てる必要があります。
まず、燃費とタンク容量の制約を考慮した給油計画が重要です。MT-01はタンク容量が約15リットルと小さく、満タンでの航続距離が約200~250km程度に限られるため、郊外や山間部など、ガソリンスタンドが少ないエリアを通る際には注意が必要です。特に長距離ツーリングでは燃費に合わせた休憩や給油ポイントの確認が欠かせません。事前にルート上の給油所を把握しておくことで、燃料切れのリスクを軽減できます。また、予備として携行缶を準備しておくのも一つの方法です。これにより、ガソリンスタンドが見つからない状況でも安心して走行を続けられるでしょう。
次に、積載性の問題です。MT-01はシート下の収納スペースが限られており、大型バイクでありながらも積載性には限界があります。ツーリングバッグやタンクバッグを使用しても、他のツアラーモデルのように多くの荷物を積むことは難しいため、必要最低限の荷物に絞って準備することが推奨されます。長距離ツーリングでは着替えやメンテナンス道具など、必要なアイテムが多くなりがちですが、容量を抑えた軽量・コンパクトなギアを選ぶなど、持ち物を工夫することで積載の問題を解消できます。
また、MT-01の車両重量にも配慮が必要です。MT-01は約265kgと重いため、長時間の運転による疲労感が出やすく、特に渋滞時や低速走行時には取り回しが難しくなることがあります。そのため、無理をせずこまめな休憩を挟み、身体の負担を減らす工夫が大切です。さらに、重量と足つきの関係から、傾斜のある場所や舗装の悪い場所での駐車には注意が必要です。重い車体を支える場面では、しっかりと平らな場所を選ぶことで立ちごけのリスクを減らせます。
最後に、MT-01は空冷エンジンを採用しているため、特に夏場の長距離ツーリングではエンジンの過熱に注意が必要です。空冷エンジンは熱を効率よく逃がすために走行風を必要とするため、渋滞時やアイドリング状態が続くと温度が上昇しやすくなります。これを防ぐために、エンジンが過熱しやすい状況では一旦エンジンを停止する、あるいは早めに休憩を挟むなどの対応が有効です。
以上のように、MT-01での長距離ツーリングでは、燃費や積載性、重量、そしてエンジンの熱管理といった点に注意を払うことで、快適に旅を楽しむことができます。計画的に準備を整え、MT-01の独特の鼓動感とパワフルな走行を活かした充実したツーリングを満喫しましょう。
MT 01欠点まとめ 購入前に知りたい重さや燃費のデメリットについて総括
記事のポイントをまとめます。
- エンジンの耐久性には定期的なメンテナンスが必要
- 空冷エンジンのため、油温が上がりやすい
- 高トルクエンジンによりオイル管理が重要
- 振動によってゴムパーツの劣化が進みやすい
- 重量があり取り回しが難しい
- 足つきが悪く、特に身長が低いライダーには不安定
- シート高が高く、つま先立ちになりやすい
- 重量による安定感はあるが、低速では操作が大変
- 最高速よりも中低速でのパフォーマンス重視
- 高速域でのエンジン振動が強く、長距離で疲れやすい
- 積載性が低く、収納スペースがほとんどない
- キャリア装備が少なく、荷物を積みにくい
- 燃費とタンク容量が小さく、給油回数が多くなる
- 高速での巡航は快適だが、頻繁な給油が必要
- 部品が入手困難になりつつあり、修理が難しい
- 空冷エンジンで、夏場に過熱しやすい
- 重量と足つきの影響で、停車時のバランスが取りづらい
- オリジナルパーツが少ないと価値が下がりやすい
- スポーティな走りよりもクルージング向け
- ツーリングには向くが、荷物が多いと不便